ミミコピへの道(第1回:耳コピーの準備)
耳コピー(耳コピ)は、他のメディアの曲をその外のメディアに移植するときにもっとも効率的に変換できる方法です(現時点では)。最大の利点は、人間というファジー制御をやらせたら天下一品の変換装置(しかもタダ!)を利用することです。でもこれはファジー変換という最大の難点も含んでいますが。
私が耳コピーするときの標準的な構成は、
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人間(変換、入力などあらゆる操作に必要。自分でなくても可)
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CDプレイヤー(一時停止、早送り、巻戻しがリアルタイムに出来るものでないといけない。)
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音楽CD(耳コピしたい曲の入ったの)
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パソコン(音楽が鳴らせるもの)
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音源(私の場合はFPDやMIDI)
です。これが一つでも欠けると耳コピする気が失せます(失せるだけではすまない場合もあるが)。
さてこれだけそろえばもう完成したも同然かというとそんなことはなくて、いろいろな下準備にこれから入るわけです。
1.その曲の音が音源側にあるか調べる
耳コピってる最中に音がない、なんてことになったら大変です。まずはその曲で鳴る音すべてをチェックします。ここですべての音が見つかったら次のステップへ進みます。
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音がなかった!
音がない場合どうするか?ここでは2つの場合が考えられます。
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その音の名前が分からない!
非常によくあるケースです。特に打楽器にその傾向が見られます。対策としてはすべての音を鳴らして聞き比べる、これしかありません。これで見つかんなかったら、
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その音がない!
さらによくあるケースです。こうなったら音の合成加工、サンプリングしかありません。
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音を調達する。
必要な音を手に入れるためには、以下の方法があります。詳しいやり方はここでは省略します。
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音の合成(MIDI、FPD)
2種類の音を同じパン(ステレオで聞こえる場所)で鳴らすことで2つの音が融合し、新しい音が生まれます。両方の特性を持った新しい音が生まれるわけです。2つの音の候補があって悩んだときに使うとうまくいくことがあります。また、同じ音の周波数をすこしづつずらしてならすことにより、音の厚みを出すことが出来ます。
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音質の調整(MIDI)
カットオフ・フリクエンシー(Cutoff Freq)やレゾナンス(Resonance)を操作して新しい音を作ります。Cutoff
Freqを変化させることによって固い華やかな音や柔らかいまろやかな音を作り出すことが出来ます。Resonanceを変化させることによって癖のあるシンセサイザー系の音を操作できます。
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エンベロープの調整(FPD、MIDI)
エンベロープを調整することにより、違う音が作り出せます。アタックの強い音のアタックを消す、アタックのない音にアタックをつける、減衰しない音を減衰させる、減衰する音を減衰させない(ただしFPDのみ)、などのバラエティに富んだ音が作り出せます。
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通常使用しない音域で音を鳴らす(FPD、MIDI)
その音色を鳴らすのに最適な音程以外で鳴らすことにより新たな音を得ます。例えばオーケストラヒットを極端に低い音程で鳴らすことでノイズを作り出せます。またクラッシュシンバルを極端に高い音程で鳴らすとタンバリンみたいな音色になります。これらをうまく使うと一つの音色を複数の用途に使えます。
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音のサンプリング(FPD)
外部の音源、メディアから音をサンプリングすることにより、未知の音を得ます。これは究極的な方法ですがなかなか難しいです。
2.その曲の奏法が再現可能か調べる
曲によっては音源側で処理できないような奏法があります。そこでその曲で使われている特殊奏法をすべてチェックします。
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やりづらいと思われる奏法(あくまでも今の私の技術からの結論なので、もっと根本的な解決法があったら教えてください。あと、愚痴も多分に入っています。)
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レガート奏法(MIDI)
レガート奏法とは次の音を鳴らし直さない(アタックを入れない)で鳴らし続ける方法で、流れるような曲感になります。FPDでは&コマンドで簡単に表現できるレガート奏法も、MIDIでは大変難しい処理です。SC-88Proではレガート奏法をサポートしている音があるのですが、それ以外の音、またはそれ以外の音源ではこれといった解決法が見つかりません。音を次の音にかぶるようにしてレガートっぽくする、ごく短い間隔のポルタメントをかけてレガートもどきをするなどの方法しか知りません。
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ポルタメント(FPD)
ポルタメントとは、高さの違う音と音を滑らかにつなぐ奏法で、サターンかプレステ(どっちか忘れた)のタイトル音楽で使用されていたような気がします。この音の移行速度の極限はレガート奏法に似ています。MIDIではポルタメントコマンドを使うことにより簡単に(というわけではないが)表現できますが、FPDではわざわざ音と音の間の音程さをはかって一個一個設定していくしかありません。というわけでFPDでポルタメントを多用している曲を作るときは気をつけましょう。
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減衰防止(MIDI)
本来なら減衰するはずの音(ピアノやシンバル)を減衰させないで使う奏法です。FPDなら強力なエンベロープ設定でどうにでもなるんですが、GM、GS規格ではどうもおざなりになっているような気がします。まあ、音色の根幹に関わるところですから手を入れられたくないのかもしれませんが、これのおかげで、減衰させる音を減衰させないことが出来ません。さらに音によっては減衰しない音もある程度減衰します。だから思い通りの音を鳴らすことが非常に困難になっています。確かにべたの打ち込みのときは勝手に減衰してくれるからそこそこ聞ける曲にはなるんですけども、完コピを目指すときはこれほど腹の立つことはありません。解決法としては、ディケイタイムを最大にとるしかいまのところありません。これでも不完全なんだけど・・・。
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違うパンでの同音色でのユニゾン(FPD)
ユニゾンとは、同じ音の高さで同じフレーズを演奏することです。ソリともいうかな?ドラクエで多用されています。MIDIの場合は違うパンでユニゾンひいてもちゃんと2つ別れて聞こえます。でも、FPDのばあいは右と左でユニゾンひいても真ん中で1音なっているだけにしか聞こえないんです。回避法は二つの音を鳴らすタイミングを少しだけずらすことです。こうすることで二つの音の位相(波の山の位置)が少しずれてちゃんと2つに別れて聞こえるようになります。
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現在不可能な奏法
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減衰音のクレッシェンド(MIDI)
現状維持だけでも困難なのに(konnannanoniってローマ字で書くとすごい(笑))、クレッシェンドなんか出来るか!(88のシンバルは出来ます。あとヤマハの音源でも出来るみたい)
以上の項目をすべてクリアーできた曲は耳コピーが出来るというわけです(音があって鳴らしかたが解るのであればすなわち出来るということ)。
次回のミミコピーへの道では実際に曲を耳コピーする方法に行きたいと思います
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