Winny開発者の有罪判決

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 今回は「Winny開発者の有罪判決」というニュースについてです。
 判決要旨はasahi.comが詳しいので、こちらを参照ください。

今回の裁判

 今回の裁判は、既に有罪となっているWinnyで映画などを公開していた2人に対し、著作権違反幇助かどうかを問われたもので、13日に京都地裁から出た判決は、求刑「懲役1年」に対し「罰金150万」という内容みたいです。

ソフトを作る事が犯罪?

 今回の裁判の論点は「著作権違反が多く行われている事を知りつつ、Winnyの開発・公開を続けた」というところにあるようで、被告の金子氏もある程度は認めているようです。 ただし、あくまでも「ソフトの技術的な検証」を主張しており、著作権違反を幇助する目的ではない、ということで控訴したようです。
 いろいろな考え方があると思うのですが、私の考えとしては、「包丁で殺人事件が行われる可能性を知りながら包丁を作ったら犯罪(殺人の幇助)なのか?」という思いが強いです。 そりゃ、「今日あいつを殺すので包丁が欲しい」と言われて包丁を渡すようなら、幇助だと思いますが、普通は「物を切るもの」として売りますよね。そこに幇助の目的はありません。 Winnyも一緒で、「著作権違反しますんでダウンロードします」なんて言う人はいない(と思ってる)ので、幇助したかと言うと、そうではないと思うんですよね。 結果的に著作権違反行為が多くなってしまっただけであり、最初からそれを意図してないわけで、有罪判決には疑問を感じます。 なんか、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態になってないかなぁと思うわけで。Winnyが憎い→開発者も憎い、という短絡的な考え方になってなければ良いんですが・・・。 この考え方が通るんなら、「Windowsはウイルスに感染しやすい→マイクロソフトが悪い」という図式もなりたちますよね。。。って半分間違ってないところが悲しいですが、本来は「ウイルスを作る人が悪い」わけで。
 という事で、私もプログラマのはしくれとして、この裁判には注目してますが、ぜひ「無罪」を勝ち取っていただきたいと思ってます。 よかれと思って作ったソフトで有罪もらった日にゃ、誰もソフト作らなくなっちゃいますがな。

Winny自体の欠陥

 Winny自体に目を向けてみると、確かに「暗号化通信」や「多PCを介して大元を分からなくする」ような機能を持っており、著作権を侵害する行為を助長しているとも言えます。 まぁ普通に考えて、それに対処できる機能を搭載しなかったのは、ちょっとプログラマの視点からしておかしいと思います(が、完全に否定するわけではありません)。
 あと、ウイルスに感染してディスクの中身ばらまいちゃうようなセキュリティホールについては、まぁ想定してなかっただけでしょうから欠陥とは思いませんし、金子氏も対処できるけど京都府警(地裁?)に止められてるから、という理由で公開してません。
 欠陥と言えるかどうか分かりませんが、Winnyの通信暗号化については既に解析されているので、どのPCがどういう通信しているかバレバレみたいですね。暗号化強度の欠陥!?

ファイルをシェアすること

 ファイルをシェアする事については、これからの技術だと思うので、どんどん進化してくと思ってます。 例えば、会社とかでは各個人に1台のPCという環境が整ってきてますので、各マシンの空きディスクサイズを合計したら、かなりのものになると思います。 それをシェアすれば、間違って消しちゃってもどっかのPCに残ってるとか、そういう事にも利用できるわけで。ただ、トータルソリューションで考えると、すごく難しいとは思いますが。 私は会社でまさに、ん千万の統合ファイルサーバをたてたりして運用しているので、P2P技術は注目してます。 まぁ普通にやっちゃうと、ネットワークトラフィックが増えるので、ネットワーク管理者に拒否られるわけですが。

パイオニア

 まぁ何をするにしても、パイオニア(先駆者)は叩かれたりする事が多いわけで、P2Pを世に知らしめたWinnyも例外では無いと思います。 任天堂のDSも、最初は「ゲームウォッチかっ!」とタカ&トシなみに突っ込んだ私ですが、今では全然受け入れちゃってますから。 今回の件についても、将来を見据えてじっくり結果を出して欲しいなと思ってます。







初稿日:2006/12/24
更新日:2008/10/06

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