ポケコン全盛期(2)

ホームesSay > ポケコン全盛期(2)

 さて、前回に続いてポケコンのお話です。

小規模な活動

 PJ(ポケコンジャーナル)ですが、今考えると(当時も思ってましたが)同人誌に毛が生えたような雑誌で、 プログラムもほぼ投稿作品、作者は見慣れた人たち、プログラム以外で支えているのも見慣れた人たち、という具合で、まぁ昔によくあった小規模雑誌の部類ですね。 他にもベーマガとかBEEP!とかいろいろそういう系統の雑誌はありましたけど、淘汰されちゃいましたねぇ。PJの場合は、シャープとカシオの補助金が出なくなったのが一番の要因みたいです。
 他にも、MBICというポケコンサークルとか、セガの開発者が作っていた同人誌っぽいもの(タイトル忘れた)を購読したりとか、アイドルグループ「Qlair」のファンクラブに入ってたりとか、パソコン通信とか、小規模の活動に参加してましたね。

 PJには「発売日が曖昧」「よく間違える」という特徴がありました。
 発売日は、次号予告に「8月21日ごろに発売!」のように書かれており、たいていは守ってましたが、1,2日ズレることもありました。 近所に本屋がないので、週末に鳥取市まで買いにいったのに売ってなかった、という事がたまにあり、最終的には定期購読にしました。
 よく間違えるのは、たぶん編集者が1,2人だったからだと思うのですが、プログラムを間違えたり名前を間違えたり、そりゃもう大変でした。 かくいう私も、違うバージョンのプログラムを掲載されて、最終号(休刊ぎりぎりセーフ)に修正版が掲載されたという事もありました(それすらもちょっと間違ってましたが)。

さばくをさばく

 PJでは、各ページの下の空き領域に読者が自由に2行ほどのコメントを書ける(といっても編集者が選別してますが)「PJプラザ」があり、そこによく投稿してました。 1995年は、その掲載率1位をいただいたみたいです。

 たまに編集者もコメントしてくれるときもあったり、そもそも自分が投稿したものが活字になるという魅力にとらわれ、暇があればネタを書いていたものです。 で、PJの存在を知った某友人が「さばくをさばく」というペンネームで投稿を始めました。 まぁ、1人でやるよりも面白いので構わなかったのですが、ネタを教えてくれないので、掲載されて始めて分かるというネタもありました。 確かあいつもE650買ったんだっけなぁ。

原稿料

 プログラムが掲載されると、1ページあたり5000円(と掲載誌)がもらえました。実際は源泉徴収されるので4500円になりますけど。 ということで、「FLASH PANELES」の掲載で調子ぶっこいた私は、「FASTEST HORSE」で原稿量(ようは説明書きですな)を多めにして儲けようとする作戦に出て失敗しました。
 あと、ポケコンではないですが、同じ工学社のI/O別冊に「Access Information」(DOS版)も収録されたようで、1.5万ほどもらえたようです(ちょうど入社した後だったので母親にあげました)。
 PJでプログラム掲載者が見慣れた人になっていくのは、こういう理由があったからでしょうねぇ。 どこにも1ページ5000円もらえるなんて書いてないので、1度掲載されると味をしめちゃうんですね。最近こういう原稿料もらえる雑誌ってあまり無いですよねぇ。

エミュレータ

 「e500e 2000」を作るきっかけになったのは、もちろん原作者のmatsumoさんのおかげなんですが、なぜWindows版を作ったのか(作れたのか)あまり記憶にありません。 たぶん、あのころは暇人で、「Access Information」ばかり作っていて息抜きしたかったのかもしれません。matsumoさんのソースコードは見やすく、DOS版とWindows版で違う部分は分けて作れるようになっていたのも助かりました。 実際は「C++」で書かれていますが、私はいまだに「C」の人間なので、クラスとかあまり分からずに作っていて、今見てもよくわからんソースになってます。

 このエミュレータですが、サウンドがいまだにヘボいのと、CPUを100%使ってしまう以外は、ほぼ完成してるかなと思ってます。 まぁ、キーボードが画像表示されているのに押せないとか、キー入力反応が微妙にヘボいとか、画面の拡大率が指定できないとか、直したい部分はいっぱいあるんですけどね。 どうせなら、シャープ自身が出してくれたら良いのにって思います。X68Kはあるんだから・・・。

おわりに

 というわけで、ここまで読んでいただいている方は、「ポケコン懐かしいなぁ」と思っている人だと思うのですが、 あの時代と比べると、最近はいろんなものが豊富に揃っていて、自分でやってみようとか自分で作ってみようって思う事があまり無いのかなと。 VisualStduioもExpress版なら無料ですし。でもWindowsってほとんどのソフトは既に存在していて、自分で作る必要もないので、最近は私もほとんどプログラミングしてません。 一瞬アクアプラスの「PIECE」に期待して、ソフトも作りかけたのですが、ハードが中途半端のため、すたれてしまいました。
 現在は、何が世の中に影響を与えているのか分からないのですが、当時「ポケコン」は、対象が一部だったにしても、多大な影響を与えたことは間違いありません。 またポケコンについて書きたくなったら、(3)を書きたいと思います。
 最近やりたいことは、自分でハンダごて握って電子回路を組み立てたい(週間少年ジャンプの背表紙あたりの広告のやつとかめっちゃ興味が)・・・。

初稿日:2006/09/03
更新日:2008/10/06

1つ前のesSay esSayインデックス